2014年3月18日火曜日

「せとか」収穫(2月15日 安芸津町)



更新が遅くなってしまいましたが、215日に安芸津町で行った「せとか」収穫作業のレポートです。

今回の作業内容
「せとか」の収穫(ビニールハウス内で栽培)
 ・大小関係なく取っていく。
 ・落としたらダメ(別の箱に入れる)。
 ・2度切りは丁寧に。
 ・皮に傷が付かないように丁寧に。ヘタで傷つかないように籠に入れていく。

せとかについて
・せとかは高級ミカンとして扱われており、味にこだわっているので、食味調査も行っている。
 ・大きい方が高い値が付くが、甘いのはM・Lぐらいのもの。
・「せとか」は果樹研究所(長崎県口之津)で育成された。試験成績が良く、特に瀬戸内地域で評価が高かったことに由来して命名されたらしい。「清見」という品種が親。

<鈴なりの「せとか」です。>
  


選果場の見学
・選果場では、収穫後に選別してコンテナで持ち込んで仕分け。
 ・秀、優を人の目と手で分けていく。
 ・光センサー(甘さも計測)を導入している施設も県内にあるが、そのようなことができるのは大産地だけ。小さな産地では導入できないため労力を必要とするが、逆に人の手で行うために痛みは少なくなるというメリットもある。

<選果場を見学させて頂きました。>

農家の方のお話し
・せとかはハウスで作っているが、昔はビワを作っており、それを温室みかん、「せとか」へと品種を変えていった。
・ミカン類は苗から育てると5~6年ぐらいで収穫となるが、高接ぎをすることで時間短縮をしている。
・農業を始めたのは、子どものころから手伝っていたのがきっかけ。子供のころから木に登って収穫したり、かごを運んだりしていたが、そのまま後を継いだ。
・収穫の時にはスポット的に人出が必要となる。常時雇用は困難だが、労力が必要な時期には、東広島市の援農ボランティア制度で手伝ってもらい助かっている。

JAの方の話
・産地活性化のため、6次産業化には積極的に取組んで行きたい。
・味の良いものを出荷することが、翌年の評価につながり、産地としての評価を高める。「早く出す」よりも、「良いものを出す」ことを重視し、産地を盛り上げて行きたい。
・仕事では食味調査のためにいつもミカンを食べており、「みかんがいつも食べられて良い仕事だ」と思われがちだが、美味しくない時期も食べなければならないし、酸で歯がダメになったりする。


作業を終えての感想
 ・ミカンの樹にとげがあるのは初めて知った。
 ・最初はトゲが気になったが、慣れてくると問題なく、あっという間に時間が経った。
  (しかし、数日経ってから手の傷に気付き、大変な仕事だと感じた)
・1日の作業としては楽しかったが、毎日だと大変と思った。
・カゴを背負っての収穫は力仕事で、腰にきた。
・農作業を経験することで生産者の苦労がよく分かった。
・高級ミカン(1個800円するものも!)ということで緊張感のある作業だった。
・せとかは初めて食べたが感動的な美味しさ。みかんの価値観が変わった。
<カゴを持っての作業は重くて大変でした>


<収穫作業に夢中になっていると気づかない内に トゲにやられていました>


<収穫した「せとか」を頂きました。感動的な美味しさでした。

今回の収穫量  約800kg

参加者 瀬川さん、石川さん(と甥っ子さん)、中野さん、女学院さん4名、神谷さん  合計9名

(神谷、中野)